数年前、時短ワーママとして片道1時間15分かけて通勤しながら独学で勉強し、国家資格である保育士試験を受け、一発合格しました。
保育士の試験は、子育ての中で聞いたことのある用語がたくさん出てきます!
国家資格だからと言って決して手の届かない資格ではなく、子育て中のママだからこその経験を活かして勉強しやすい資格だと感じました。
こちらのページでは、
・保育士試験を受けたきっかけ
・仕事と育児と家事をしながらどうやって勉強したか
・保育士の仕事の探し方
等について、私の体験をご紹介します。

この体験記が、保育士試験をこれから受ける方のお役に立てると幸いです
保育士試験を受けたきっかけ


子供が保育園に通い出してから、保育士さんが身近な存在になりました。
子供にも保護者にも、いつも笑顔で明るく接してくれる先生方に、日々助けられています。
今の仕事がそこまで好きなわけではなく、通勤にも時間がかかる状況の私。
ずっとこの仕事を続けていくことに疑問を持っていましたが、転職に有利になるような特別なスキルがあるわけでもなく…。
何か資格があれば転職しやすいのになと思っていました。
そんな中、いつも読んでいた子育てブログで「保育士の資格を取得しました」と書かれている記事を読み、
・私でも取れるかな?
・保育士資格があれば、転職に困らなさそう!
と思ったのがきっかけで、挑戦してみることにしました。
保育士試験の申し込みについて


保育士試験は年に2回、前期試験と後期試験があります。
◾️前期試験
申し込み:12月頃〜
筆記試験:4月頃(試験は土日の二日間)
実技試験:7月頃(試験は日曜日)
◾️後期試験
申し込み:6月頃〜
筆記試験10月頃(試験は土日の二日間)
実技試験:7月頃(試験は日曜日)
・受験料がかかります。
(2022年時点では12,950円)
・申し込みには最終学歴の卒業証明書などが必要になりますので、取り寄せに時間がかかると思って早めに行動した方がいいかと思います。
・実技試験は、①〜③の三つのうち申し込み時に二つ選びます。
①音楽に関する技術
課題曲をピアノやギターなどで弾き歌いする
②造形に関する技術
色鉛筆で保育の状況をイメージした絵を描く
③言語に関する表現
課題のお話(有名な童話など)を、子供が15人程度いると思って話す
※課題は毎年異なります。
※詳しくは保育士試験のホームページでご確認ください。
私は後期試験を受けたので6月に申し込みました。
試験にほぼ丸一日かかるので(筆記試験は両日とも9〜16時くらいだったと思います。実技試験はもう少し早く終わると思います。)、お子さんがいらっしゃる方は、試験当日に預け先があるか確認してから申し込むといいと思います。
実技試験は、子供の頃にピアノと絵画を少し習っていたので、音楽と造形を選びました。



ピアノもギターを触ったことがない!触ったことはあるけど自信がない!という方は、造形と言語が取り組みやすそうです。
試験に向けて購入したもの
・参考書2冊(筆記試験用)
・楽譜(実技試験の音楽用)
・色鉛筆(実技試験の造形用)
購入したのはこの三つだけです!
実技試験はいろんな方の合格体験記を参考にしただけで、参考書は購入しませんでした。
◾️参考書について
参考書は、まずはメルカリで探しました。
毎年試験範囲が大きく変わるわけではないので、最新の参考書でなくても問題ないと思います。
法改正があれば少し変わる部分もありますが、よっぽど古いものでなければ気にしなくても大丈夫そうです。
よさそうなものはSOLDOUTしていて買えるものが見つからなかったため、結局本屋さんで試し読みしてから、自分に合いそうな参考書の最新版を購入しました。
こちらの参考書を購入しました。
読みやすく、各章の後ろに練習問題、巻末には問題集が付いていて、勉強しやすかったです。
勉強の仕方やコツがマンガになっていて、独学の参考になりました。
疲れた時にちょっと読むのにもよかったです!
参考書、問題集、過去問集、用語集などいろいろあってどれを購入するか迷うところですが、私の場合は参考書(問題集付き)のみで何とかなりました。
もちろん、他のものもあればあったで役立つと思います!
過去問は保育士サポートのサイトを参照させていただきました。
◾️色鉛筆について
色鉛筆は、ケースに参考になるようなキャラクターなどの絵柄がプリントされているものはNGとなっていたので、シンプルなものを選びました。
合格体験記を読んでいるとおすすめの色鉛筆がいろいろ紹介されていましたが、あまりこだわらずに100均で購入しました。
勉強期間について


私が試験を受けようと思い立ったのは、二人目の育休中でした。
とりあえず参考書だけ買ったものの、申し込んでいない段階では全く手につかず…しばらく放置していました。
次の試験の申し込みが可能になると、すぐに申し込みをし、約4ヶ月間勉強しました。
勉強方法について


平日の日中は仕事、朝晩も子供が小さくて勉強時間が取れません。
土日も勉強時間がほぼ取れなかったため、勉強時間のメインは通勤電車の中でした。
通勤往復2時間半の間に乗り換えと徒歩もありますので、実質使えたのは一日合計1時間半。
電車の中メインですので、立っていてもできる勉強方法を考えて実施しました。



参考書は重いので、毎日持ち歩くのに苦労しました…
◾️勉強の流れ
①一通り参考書を読む(最初は理解できなくても、ざーっと読む)
※時間がある場合や座って勉強できる場合は、参考書の大切そうな内容を自分なりにノートにまとめることもおすすめです。
頭の中が整理されますし、後から見直す時にも便利です。



私も最初はノートにまとめていましたが、時間が足りなくて諦めました
②参考書についている練習問題・問題集を解く
→間違えたところや曖昧なところは参考書を読み直す
→間違えなくなるまで、練習問題・問題集を何度も解く
③スマホで過去問を解く
→間違えたところや曖昧なところは参考書を読み直す
→間違えたところはスマホにメモしておいて、時間を置いてからまた解く
この流れで勉強しました。
参考書を読むだけではなかなか頭に入らないので、
問題を解き、間違えたところは参考書で知識をつけ、また問題を解く。間違えなくなるまでこれを続ける。
このやり方が私には合っていました。
(参考書だけではなく、用語をネットで検索して深掘りしたりもしました)
筆記試験に合格しないと実技試験は受けられないので、筆記試験の合格発表まで、実技試験のことはほぼ何もしていません。
音楽の課題曲だけはYouTubeで何度か聞いて、耳が慣れるようにしていました。
補足の勉強方法
化粧をしながら、歯磨きをしながら、料理をしながら…
合間を見つけてはひたすらYouTubeで保育士試験対策の聞き流し動画を聞いていました。



まとまった時間が取れない中、YouTubeの聞き流しは有効でした!
試験2週間前〜


さすがに試験が近づいてくると焦りが生まれてきたので、夫に協力をお願いして、毎日1時間程仕事終わりにカフェで勉強してから帰るようにしました。
夫に保育園のお迎えをお願いできたので助かりました。
試験直前は過去問をひたすら解き、間違えたところをさらに解き直しました。
筆記試験当日
試験会場は、家から40分ほどかかる場所にある大学でした。
当日は道に迷ったり電車が遅れたりとハプニングがあることも考えて、少し余裕を持って家を出発すると安心です。
最寄りの駅に着くと保育士試験の受験生が大勢いましたが、広い大学内に試験会場が複数あったので誰かについて行くということはできず、地図とにらめっこしました。
会場に着いたら、後は力を出し切るのみです。
私は試験官に「参考書をしまってください」と言われるまでは粘って、参考書を読んでいました。
意外と、試験開始直前に見た内容が試験に出ることもあるんですよね。
(これまでに様々な資格試験を受けてきた経験上)
お昼ご飯は、片手で持って食べられるおにぎりやパンを買って行き、お昼休憩中も参考書を読み直しました。
解答速報を公開してくれるサイトがありますので、試験中に問題用紙の自分が選んだ選択肢に⚪︎を付けておくと、自己採点ができます。



私は早速帰りの電車内で自己採点して、合格を確信しました!
実技試験について


筆記試験の合格発表を受けて、実技試験対策に取り掛かりました。
音楽については、コロナ禍のため試験が中止になると連絡を受けました。
その回の試験で音楽を選んでいた方は、残りの一つ(私は造形)のみの結果で合否が決まることになりましたので、音楽の試験の体験記はこの記事では記載されておりません。ご了承ください。
課題曲は知らない曲でしたので、以前からYouTubeで流すようにして慣れておき、家のピアノで練習しようと考えていました。
楽譜は、1曲数100円から購入できるサイトがあり、コンビニで印刷もできます。
造形については、合格した方々が参考になる絵を公開されているので、それを真似して何度か練習しました。
色を塗っていないところがあると減点されるようですので、全てに色が塗れているかは意識する必要があります。



白い部分も、白の色鉛筆で塗る必要があります!
制限時間はあっという間ですので、時間配分がとても大事です。
どんな絵を描くか決めることに時間を取られると実際に描く時間が無くなりますので、あらかじめ自分の中でどう描くか、いくつかのパターンを考えておくとよかったです。
・屋内の場合の背景(お部屋、ホール)
・屋外の場合の背景(園庭)
・保育士と子供が座っている場合の構図
・保育士と子供が立っている場合の構図
・保育士と子供の服(色も決めておくと楽です)
これだけ決めておいても、当日は本当に時間が足りなくて焦りました。
しっかり時間を計りながら、何度か練習しておくと安心だと思います。
保育士試験に合格したら


無事保育士試験に合格!
おめでとうございます!!!
ここまでのご苦労、本当にお疲れ様でした。
さて、すぐに保育士として働きたい方も、すぐには保育士として働かないと言う方も、実際に保育士として働くには都道府県に保育士登録をして「保育士証」を取得しておく必要があります。
合格した勢いで、登録まで済ませてしまいましょう!
登録には「保育士登録の手引き」という書類が必要ですが、私の時は試験会場にたくさん置いてありましたので持ち帰りました。
もし手元にない場合は、「保育士の登録」から取り寄せることができます。
保育士への転職方法について


私は実際に保育士への転職はしていないですが、転職サイトを使用して少し転職活動をしたのでご紹介します。
使用した転職サイトは、保育士バンクです。
とりあえずどんな求人があるのか情報収集したいなと思っていろいろな求人を検索していたところ、たまたま見たサイトの一つが保育士バンクでした。
簡単な会員登録すればもっと求人が見れるということだったので、気軽に登録をしてみたら、登録完了画面で「担当者から電話します」といったメッセージが出てきました。
昼間は働いていて、仕事が終わっても子供のお迎えや夕食などでずっとバタバタしているので、なかなか電話に出られませんでしたが、その後も何度か電話をかけていただいたので、何とか取ることができました。
電話の内容は、希望する勤務場所や勤務時間帯、いつ頃転職を考えているか、といった内容の聞き取りが主でしたので、正直に今の状況をお話ししました。
気になっている保育士への転職についての疑問も質問できて、いろいろと教えていただけました。
また希望に合う求人を探してくれるようで、その後合いそうな求人が見つかったということで連絡がありました。
(その後の連絡はショートメールでもらえます)
保育士の資格取得前に、有名な転職エージェントに登録したことがありましたが、その時はなかなか希望通りの求人に出会えず(特に中途採用で未経験OKの募集は少ない)かなり厳しいという印象でした。
保育士は人材不足ということもあってか、未経験でもかなり転職しやすそうな印象を持ちました!
保育士が転職しやすいタイミング
保育士の転職は、ほぼ4月入職一択のようです。
(会社で言う入社のことを、入職と言うのですね)
保育士バンクの方と電話で話したときに、今の業務都合もあり転職するにしても6月までは退職できない、とお話ししたところ「4月入職なら募集が多くあるけど、それ以外は難しい」とのことでした。
確かに、子供が通っている保育園でも4月は新しい先生が多いですが、それ以外の時期となると産休に入った先生と交代でまれに一人だけ、という感じです。
そのため、4月に合わせて転職する、もしくはタイミングが合う求人を根気よく探す、という形になりそうでした。
終わりに
以上が保育士試験とその後の転職活動の体験記です。
筆記試験の勉強をした4か月、ずっと頑張れたわけではなく、やる気が出なくなった時もありました。



でも高い受験料も払ったし、もし落ちても、もう一度頑張れる気がしない!
と思い直し、絶対に一発合格するぞ!と強い意気込みで追い込みました。
今実際に保育士として働いているわけではないですが、資格を取得できたことが自分の自信にも繋がりましたし、いつか転職する時のための安心材料にもなりました。
勉強は大変ですが、大人になってから勉強する機会はなかなかないですし、目標に向けて頑張るというのはとても素敵なことだなと思います!



無事合格を掴むことができますように…!
↓↓気になる資格がみつかるサイト・資格Hacks

